わが恩師の展示☆ —その1—


みなさんは、人生で影響を受けたり教えをいただいたりした
尊敬できる「先生」という存在はいますか?


私がいまこうやってフリーランスで絵を描き、
立体を作って生活をするまでの35年の道のりで、
私を本気にし、勇気をくれ、導いてくれた、
今も大切におつき合いさせていただいている「先生」がいます。

その大切な先生の2人が、今月個展を開くのも、何だか不思議な偶然です。
そんな偶然が自分の初心を思い出させてくれます。


* * *


一人は、粘土の師承と呼ばせていただいている森井ユカ先生です☆

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代官山のSTITCH TOKYOというショップで、先生の著書『東京雑貨パトロール』の発売を記念し、ご自身がセレクトした雑貨の展示・販売が開催されていたので、今日、行ってまいりました!

お店の奥の奥には、沢山の楽しい雑貨やかわいいカメラがあって
心踊りました〜♪

今回の著書では、東京にある雑貨を紹介しているので、
展示しているのも、実はいつもの街や美術館にあるものです。

「あ、これ持ってる!」というのがあったり、
「こんなのあるんだ〜」と驚くモノもあって、
そっか、もう少し身の回りに気を配っていれば、
面白いモノやかわいいモノは沢山あるんですねぇ…

雑貨に添えてある文章も微笑を誘います☆
…と見てたら、偶然にも先生に遭遇!!
今回は作家が常にいる展示じゃないから会えないと思ってたのにっ!
嬉しい〜(^○^)/

一気に元気が沸きました♪
先生に会うと、いつも元気が沸きます。

ユカ先生の粘土作品のクオリティの高さもさることながら、
仕事に対する姿勢も尊敬しています☆

そんな先生の仕事に対する考え方を知ったのは、
まだ出会う前の会社に勤務していた時です。

話せば長くなるのですが…(^^;)

その頃、「ウォレスとグルミット」というクレイアニメーションを見て衝撃を覚え、
粘土なんて学生のころ触って以来だったのですが、
試しに社内コンペで試しに1案(もろに「ウォレス…」のパクリ犬...)を出してみたんです。

もちろん全くコンセプトを無視した案だったので、そのコンペは落ちたのですが、
クライアントさんの一人がその粘土の作品を気に入ってくださり、
別の案件で粘土を使ったお仕事をいただけることになりました。

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↑仕上ったお仕事がこちら


…が、何せ粘土によるイラストレーションの仕事をするのは初めてで、
社内コンペの時に使った粘土の種類では、色々と不都合があって、
撮影のタイミングとか色々な条件を考えた上での素材を相談を、
先生のHPを見つけて、そこにある(今はなき)「粘土かけこみ寺」というBBSで
質問させていただいていました。

誰だか分からない人間からの質問に、
忙しい中、ひとつひとつ丁寧に返事を書いてくれる姿勢に感動しました…

その仕事が無事に終わり、
その前後に会社の社長がデザインの業界紙で先生の記事を見つけ、
「これ、お前の先生じゃねぇ?」
と見せてくれて、先生がワークショップを開くと知って、
即効、参加を申し込みました!

その記事に書いてあったのですが、

「仕事はみんなで循環させてこそ良い仕事になる」

…といった内容を言っていて、これまた感動しました。。

自分だけが仕事やスキルを独占するのではなく、
みんなで分かち合って盛り上げていこうよ!
…という気持ちがそこには込められていて感動したのです。

ワークショップでは、惜し気もなくその技術を教えてくださいました。
憧れの人に会える、そのワークショップは夢のような一時でした…☆

そこで出会った生徒のメンバーたちと、グループ展を開くこともできたし、
今でも良い仲間と展示があったりするとお互い足を運んだりしてくれます(^^)

イラストレーターとしてまだまだ自信がなく、
社内でグラフィックデザイナーをしながら小さなカットのお仕事をしたりしていた私。
そんな私を、この一件が本気にさせたのは間違いないです。

家庭の事情ですぐに駆け出すことはできなかったけど、
さらに1年をかけてコツコツとオリジナルを作り、社内の仕事を片付けて、
次の年についに会社をやめてフリーとしてやっていくことにしました。

4月にやめて、半年の間は体調も精神的にもヘロヘロだったので、
屋久島へ一人旅したり、スポーツジムに通ったりしながら、
なぜか沢山声をかけていただいたグループ展に参加しまくりました。

あれだけ、「作りたい!」という気持ちが溜まっていた時期はそうないかも…
半年で4つくらいの展示に参加し、出したかったモノを出し切ってスッキリ☆
翌年から深夜の派遣仕事をしながら、昼間は売込みをしたり、
少ないながらいただいた仕事をしたり、打ち合せをこなしました。

キツイ生活な上に、相変わらず自分の作品に自信がないことに
苦しむ生活の中、それをこぼした時に先生に言われた言葉。

「“がんばれる”こと、それが才能だよ。」

という感じのことを言ってくれました。
自分に才能があるとはちょぴっとも思えない私には、
胸に染みわたるような元気が沸く言葉でした。。。

才能には自信がないけれど、がんばれる自分であることには自信がもてる!

今はもう少し肩の力を抜いてやることが目標ではあるけれど、
「がんばる」ことしかできないその時の私には、すっごく心強い一言でした。

今でもその言葉は胸にひびいていて、
“才能”というのが一つの形ではないことを私に教えてくれています。


* * *


今、自分がいる場所には、沢山の人達の導きがあってここにいる。

もし、クライアントのあの方が私のボツ作品に注目してくれなかったら…
もし、社長が業界紙のユカ先生の記事を見つけてくれなかったら…
もし、あのワークショップがなかったら…
もし、先生に出会えなかったら…

今の私はいないと思う。

人生を通して(まだまだ35年ですが…(^^;))、ずっと続けてこられた何かには、
それを導いてくれた人の存在があるような気がします。

続けてきた一つのことには、人生が宿ると思います。

今回は長くなってしまったので…
次回は、もう一人、もっと以前の高校生の時にこの世界へ入るきっかけをくれた
「先生」の存在をお届けしようと思います。



★ユカ先生の展示は、今月末まで開催されているので、
 代官山へお立ち寄りの方はぜひ、のぞいてみてください(^o^)♪

 『東京雑貨パトロール at STITCH TOKYO』
  2009.08.08(SAT) - 2009.08.30(SUN)
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by tomokuro-55 | 2009-08-11 22:51 | 作る・創る | Trackback
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