講演会「チェルノブイリからみた福島第一原発震災」

f0143412_215225.jpg

先日の日曜日、有機農業研究会青年部主催の講演会
「チェルノブイリからみた福島第一原発震災」
行ってまいりました☆


* * *


休憩を挟んでの13〜17時…と長丁場にも関わらず、
定員の200名にちかいであろう老若男女が集まり、
熱心に河田さんの講演に耳を傾け、
講演後の質問コーナーでは熱い討議が交わされました。

千葉県や長野県で農業をされている方々、
東北でボランティア活動をされている方、
家庭菜園をされている方々など、
色んな場所、色んな立場から、
本当に他人事ではない、差し迫った問題なのだ…と
肌で感じる講演会でした。

河田さんは実際にチェルノブイリで人々の病気のデータを分析し、現地で土壌浄化活動をされているます。その実績と、今回の福島原発の事故とを対比させて説明をしてくれたので、とても分かりやすかったです。

多少はニュースで知っていたけれど、改めて私が感じたこと、そして河田さんが問題視していたのが、放射能の「基準値」のことです。チェルノブイリ事故後97年に、ウクライナ政府が設定した食品ごとの基準値と比べると、現在日本政府が事故後に暫定的に決めた基準値は何十倍、何百倍も多い基準値なのです。(水は100倍!!)

どうしてこんな値が暫定的といえど出されてしまうのか…
それは、日本の放射能に対する基準値が、広島・長崎での「外部被爆」のデータを元にしているからだとおっしゃっていました。
それに比べ、ウクライナでは事故後数年経ってから徐々に増えて来た内部被爆による病気のデータを元に基準値を作っているのです。

チェルノブイリ事故による内部被爆のデータを元に、基準値を「一刻も早く」作り直すべきだと、河田さんは強くおっしゃっていました。

過去の悲惨な事故を元に、学ぶべきことが沢山ある、
そしてそれは希望でもあるんだ…と思いました。

講演会の後半は「これからすべきこと」についてのお話でした。
どんな放射性物質が存在し、その性質がどんなもので(水溶性であるとか、核粒子が重いものは拡散しずらいとか)、どのような生物に影響がでやすいか… 具体的に話てくれました。

もちろん、原発事故の収束には長い時間とお金がかかってしまうし、土壌も生命も傷つけ、必ず犠牲になる人や動物がいます。事故は1%でも起こる確率があってはいけないことです。想定外は許されません。
けれど、私が産まれる前から核実験も行われ、原発も作られて、事故はおこらずとも大気中に人工放射性物質は濃度をうす〜くして吐き出されてきたし、今回のような事故は原発が存在するかぎり避けられないのだから、そんな環境の中で私たちは生きて行かなければならない。

その覚悟をした上で、
一つ一つ分析すれば対処方法はある。
怖がらずに、学ぶことが大切です。

農業をするため、学校のグランドで子供たちが遊ぶために、どのように土壌から放射性物質をとりのぞけばいいかの方法。
また、それぞれの放射性物質には“吸着”したり“抑制”したりする物質があるので、集めたり他に広がらないように防いだりする方法があります。

それと、菜の花のようにセシウムをカリウムと混同して栄養として吸収する性質のある植物があるので、汚染された土地で菜の花を栽培し、食用としては使えないのでバイオディーゼルやバイオガスなどの自然エネルギーに使用し、循環型の産業を作る…という活動を実際に現在ウクライナのナロジチ地区で試験活動中なのだそうです。

時間はかかるけれど少しずつ土地を浄化することができます。
最終的には放射性物質が放射能力を失うまで、物質としては残ってしまうのでどこかに集めて管理をしなければなりませんが…

結局、原子力を使い続けるということは、必ず放射性物質というゴミが吐き出されるということです。
そのゴミを再処理し、高速増殖炉で増やせるから大丈夫!という計画だったけれど、稼働しては失敗しの連続…きっと夢物語だったのでしょう。
どこの国も、多額の国家予算を投じる夢物語から覚めています。

外に目を向ければ、低コストでゴミのでない循環型社会を目指して活動を初めている先進国は、次々と新しい未来に向かっています。
ドイツやスウェーデンでは、大型のバイオガスシステム(BGプラント)を製造し、エネルギーを完全に自治体でまかなっている村や町があります。
外国では自然エネルギーで暮らしている人が沢山いるのに、どうして日本では「自然エネルギーではムリ」という意見があるのかな…。

私には、原発が豊かな社会を作り出す…というより、
払いきれない借金と、どこにも捨てられないゴミをどんどん作り出しているようにしか思えません。

* * *


少し話は変わりますが、実は先月の「ワールド・スピリッツ」のイベントで、糞土師(ふんどし)・伊沢正名さんの講演会があり聞きに行きました。

や〜…衝撃的な講演会でした!

なんて感想を書いたらいいのかまとまらなくて、日記には書けないでいたのですが、河田さんの外国のハイテクなBGプラントの話を聞いていたら、将来、人間のトイレ下水処理場とBGプラントを合体できたらすっごい良いのに!!と思いました。

糞土師・伊沢さんによると、人間のウンチは微生物にとっては “ごちそう” なのだそうです(^ - ^;)

どんな講演会なのかは、ぜひ機会があったらご自身で聞いて欲しいのですが、なんでも人間は全ての生き物の中で一番贅沢なモノを食べているのですが、近代になって急に贅沢なモノを食べても、人の体は急には変われないのでその栄養を吸収するだけの消化能力がなく、食べた栄養のほとんどはウンチとなって出てしまうのだそうです。

その証拠に、山で土に埋めたウンチの周りには微生物が集まり、植物が芽を出し、小動物がなんと食べてしまうこともあるそうです…!(あ、気持ち悪くなった方、ごめんなさい…)

ということは、BGプラントの中の微生物にとってだって、きっとごちそうだよなぁ…と思って。
もしこのシステムが完成すれば、完全に循環型の社会が作れます。
自分たちのウンチでエネルギーが作られ、お湯を沸かして電気を作り、液肥で育った野菜を食べて、牧草を食べた牛の牛乳やお肉をいただく。

そうなったらいいなー すごいなー☆

こんなことでワクワクしてる私は、今は「ヘンな人」かもしれませんが、時代はどう変わるか分からない。
50年後、100年後には当たり前な世の中に
なっているかもしれません♪


話はずれましたが、河田さんの講演会の様子をUSTREAMで観ることができるので、少し長いですが良かったら聞いてみてください↓
※今回の画像をアップしてくれたので差し替えました


★河田昌東氏を迎え原発勉強会〈動画〉

前半全編
後半1

後半2
後半3
後半4


※動画を撮影してもらったのは岩上安身さんのIWJだそうです。
 様々なアーカイブを作ってらっしゃるので、
 良かったらHPをご覧ください。
 ●岩上安身オフィシャルサイト「Independent Web Journal」


--- end ---
[PR]
by tomokuro-55 | 2011-06-07 21:13 | 私にできるエコ | Trackback
トラックバックURL : http://tomofield.exblog.jp/tb/16093980
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。