似て非なるもの

先週、今週と美術館へ行ってきました。

先週は、あかばねまきちゃん、ちづちゃんと一緒に、
松下電工 汐留ミュージアムで『アール・ブリュット/交差する魂』を。
今日は、一人で世田谷美術館で『冒険王・横尾忠則』を。

★『アール・ブリュット/交差する魂』
★『冒険王・横尾忠則』


* * *


「アール・ブリュット〈生の芸術〉」とは、またの名をアウトサイダー・アートと言って、正規の美術教育を受けていない人達によって、文化潮流や伝統、流行などとは無縁に制作された作品です。

ただ自分だけのために、孤独の内に生まれる作品たち。

今回の展示は、スイスにあるアール・ブリュット・コレクションと、
滋賀県にあるボーダレス・ミュージアムNO-MAとのコラボ企画で、
世界の色んな国の人達の作品が見られます。

孤独の内に生まれる芸術…なんて言われると、
ついついドロドロとした暗いモノを想像してしまうのですが、
その予想をあまりに裏切ってくれる作品たちでした!

ただただ内側からにじみ出る“表現”っていうのは、
こんなにも自我がなくて純粋なモノなんだ…と感動しました。

「見て見て!」
という、自我がそこには全く無い。
ただ生まれただけの存在。ただそこにあるだけの存在。
まるで“生命”そのもののような作品たちでした。
モノを作り出す上で、この感覚は実はスゴイ事です。

だから、どんな表現の作品でも、切ないような懐かしいような気持ちになって
何だかギュッと抱き締めたいような愛らしさを感じるんです。

これは、画像でも写真でも伝わらない感覚なので、
ぜひ、モノを作る人はもちろん、生きている人達みんなに観てもらいたいな〜。

絵を描いたり、モノを作ったりするのは、
生きているためにそれが必要だからだと、私も思います。

入場料は¥500です。
7月20日までやってます♪

* * *


そして炎天下の中、用賀駅から徒歩17分で汗だくになりながら行った、
『冒険王・横尾忠則』☆

入場料1200円はちょっと高いな…と思っていたのですが、
いやいや、それだけのボリュームのある展示内容でした!

まず作品数がスゴイ。
そして、作品のサイズがスゴイ…!
そして、作品の内容が濃ゆい…!!

正直言って、パワー負けしました…。
前半は楽しんで見れたのですが、
今週のハードワークの疲れが出てしまったのか、後半は流し見に…;;
横尾さんの作品は、元気がある時じゃないと見れないなと思いました。

だって、2mを越す作品を目の前にしてみて下さい。
絵に飲まれます。
ぐるっと自分の周りにまで絵の世界に囲まれて、
横尾さんの夢と同じ夢を見ているような気分になります。

Y字路シリーズという作品があるのですが、
この世界感の重なり方はただ重なるだけでなく、
奥行きがあるので絵の奥に引っぱり込まれて行きます。

こんな重量感のある作品を描きあげる横尾さんって、
ものすごいパワーの持ち主だな…と改めて感じました。

よく、絵に飲まれないなって。

でも待てよ、もしかしたら、飲まれないために描いているのかもしれない…。
もし、自分の中にこんな世界が出来上ってしまっているのなら、
外に出さなければ、自分の中に閉じ込めていたら、気がおかしくなるかもしれない。

そう思ったら、横尾さんの作品もアール・ブリュットなのかもしれない…と思いました。
横尾さんにとっても、描く事が、生きるために必要な事なのかも知れない。

ただ違うのが、そこに自我があること。
だから、観ていてパワー負けしちゃうのでしょう…(^^;)

人は色んな方法で、生きてくためにバランスを取っている。
描く事、作る事も、その一つだと思います。
生きがたさを支えるために、そうする事もある。

だから、生きるためにそれが必要でなくなったら、
描かなく・作らなくなる人もいると思う。
でも、それで良いんだと思う。
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by tomokuro-55 | 2008-06-14 21:54 | 観る・歩く | Trackback
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